映画「フルメタルジャケット」について

「フルメタルジャケット」の概要

スタンリー・キューブリック監督が描いたベトナム戦争を主題とした戦争映画である「フルメタルジャケット」。
映画は二部構成になっていて、前半は志願兵の訓練キャンプの様子が描かれ、後半は戦場での闘いやテレビメディアのあり方が描かれています。

フルメタルジャケットのあらすじ
軍隊の訓練キャンプが舞台となる前半。
ハートマン教官の罵詈雑言が飛び交う中、だんだんと高まっていく緊張感と社会的ストレスが志願兵の中で高まっていきます。
レナードという落ちこぼれの世話役に、主人公のジョーカーがなりますが、徐々にレナードが壊れていって……。
後半のストーリーはベトナム戦争は初めてテレビで全世界に報道された戦争であるという点にスポットを当てています。
報道部員になったジョーカーですが、当たり障りのないインタビューの繰り返しにストレスを溜めていきます。
そんな折に訓練時に同期出会ったカウボーイと再会し、カウボーイが所属する小隊に同行することになりますが、次々と犠牲者が出ることに。
ジョーカーは犠牲者の復讐を誓い、狙撃兵が潜んでいるであろうビルに忍び込むが、狙撃兵の正体は意外なものでした。

フルメタルジャケットの見どころ
「フルメタルジャケット」の見どころは、まず前半部分の訓練キャンプの様子です。
志願兵たちのアイデンティティを作り変えてしまうほどのハートマン教官の強烈な罵詈雑言は見逃せません。
「まるで、そびえ立つクソだ」というようなハートマン教官の言葉は映画公開後にパロディとしても使われています。
志願兵の間でのいじめや連帯責任、社会的ストレスが積み重なっていき、落ちこぼれであるレナードが徐々に壊れ行く様子も前半の見どころと言っていいでしょう。

後半は志願兵たちが戦場へ出る前と後での変化に注目すべきです。
最後にミッキーマウス・マーチを歌いながら、戦場を行進する姿は深く考えさせられます。
また、狙撃兵の意外な正体、そして狙撃兵に対する主人公ジョーカーの葛藤はこの映画一番の見どころです。
反戦映画と見なされがちな「フルメタルジャケット」ですが、スタンリー・キューブリック監督はそれに納得していないようです。
しかし、ベトナム戦争を描いた作品はいくつもありますが、その中でも傑作と言える作品でしょう。

フルメタルジャケットの主力キャスト
主人公であるジェイムズ・T・デイヴィス(通称ジョーカー)はマシュー・モディーンが演じています。
訓練キャンプでは厳しい訓練を受け、後半部分では軍の報道部員を務めています。
主人公のジョーカーが属する部隊の訓練を行うハートマン教官はR・リー・アーメイが演じています。
ハートマン教官の放つ罵詈雑言はパロディにもなっています。
志願兵に対する猛烈な罵詈雑言のほかにも、鉄拳を加えるという典型的な鬼軍曹です。
「2001年宇宙の旅」などで知られるスタンリー・キューブリックによって描かれた「フルメタルジャケット」は徹底的に人間の狂気が描かれています。
追い詰められた人間の狂気に注目して観てみると良いでしょう。

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