生々しい戦闘シーンを描くことによって、戦争映画の歴史を塗り替えたと言われている「プライベートライアン」
1998年にスティーブン・スピルバーグ監督によって公開された戦争映画です。

時は1944年、ノルマンディ上陸作戦を成功させたアメリカ軍。
しかし、その被害は甚大なもので、多くの兵士が命を落とすこととなりました。
そんな中、3人の兄が同時期に戦死したジェームズ・ライアン二等兵を探し出して、故郷の母の元へ帰郷させるようにと、アメリカ陸軍参謀総長から主人公のミラー中尉に命令が下ります。
ジェームズ・ライアン二等兵は誤って違う土地に降下していました。
部下を引き連れて、広大な土地から一人の二等兵を探し出そうとするが困難を極め、部下が次々に命を落としていきます。
一人を救い出すために、多くの人間の命を犠牲にしていいのか、ミラー大尉は苦悩しながら、任務を遂行していくのでした。

「プライベートライアン」の見どころは何と言っても冒頭部分の戦闘シーンです。
ノルマンディ上陸作戦のオハマビーチでの戦闘シーンは、20分にも渡って描かれています。
兵士の手足が飛び散ったり、海が血の色に染まっていく演出は戦争の惨さを思い知らされることになるでしょう。
ハンディカメラで撮影されたこの戦闘シーンは、まるでドキュメンタリー映画のような迫力を持っています。
現実感満載の映像に、実際に発砲音を録音して作られている鉄砲の音が使用されており、あたかも戦場にいるかのような錯覚に陥ります。
冒頭シーンへのスピルバーグの情熱は半端なものではなかったことが伺えるでしょう。
戦闘シーンの他にも、一難去ってまた一難というように、次々とトラブルに見舞われるミラー大尉から目をそらすことができなくなってしまうこと間違いなしです。
混沌の中にも秩序がある「プライベートライアン」はとても分かりやすいストーリーとなっています。

7人の部下を率いて、ジェームズ・ライアン二等兵の救出を指揮するジョン・H・ミラーをトム・ハンクスが演じています。
3人の兄が全員戦死したことから、ライアンを帰郷させるために、ミラー大尉のチームが救出に向かうことになるジェームズ・フランシス・ライアン二等兵をマットデイモンが、マイケル・ホーヴァス軍曹をトム・サイズモアが演じています。
この人物はミラー中尉の右腕とも呼ぶことができ、イタリアの軍隊でもミラー中尉と同じ部隊にいました。
リチャード・ライベン一等兵はミラー大尉にライアンを救うために、多くの犠牲を払っていいのか疑問をぶつける人物ですが、エドワード・バーンズが演じています。 

とにかく冒頭の戦闘シーンは迫力があり、見どころ満載です。
ただ、あまりにも迫力がありすぎて、麻痺してきてしまい、他の戦闘シーンはそれほど迫力を感じなくなるかもしれません。
一人のために多くの犠牲を払っていいのかどうかという疑問をストレートに投げかけてくる映画です。

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